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いまさらのPhoto CD、思い出のpcdファイルを開くには?

いまさらのPhoto CD、
思い出のpcdファイルを開くには?

コダックと富士フィルムが発売していたPhoto CD

引越しで、むかーしの写真を保存してあったCD-RやらDVD-Rのデータを外付けHDに移して整理しようとしていたところ、出て来てしまった「Photo CD」。MacにSuper Driveが付かなくなって久しいですが、外付けのドライブは購入してあったので、「Photo CD」の中身くらいは何とか見ることができます。写真データであろう「pcd」という拡張子の付いたファイルこそ確認できるものの、頼みのPhotoshopも、販売したメーカーですらこのファイルのサポートを終了してしまい、どうにもそれらのファイルが開けません。「Photo CD」に付属されていた写真のサムネイル・プリントを見ると、やはり懐かしく、そしてもう行くことができないような場所も写っていて、惜しい気持ちもいっぱい、捨てる勇気も出ないという状況です。

「Photo CD」とは

そもそも「Photo CD」とは、デジタル世代の方はご存じないと思いますが、'90年代にコダック社がフィリップ社と開発した、ネガ、ポジなどの写真フィルムを、安価にデジタル化しCDにしてくれるサービスで、富士フィルムでも提供していました。当時は、まだデジカメが普及しておらず、かつフィルムのスキャンをラボなどに依頼すると高額だったため、35mmフィルムのみの対応で、品質も素晴らしいとは言えないながら、写真のデジタル化を安価に容易に可能にしてくれた便利なサービスでした。

「Photo CD」に収録されるファイルの大きさは5種類で「Base」とされるものが512×768ピクセル。それを基準に大小のファイルが生成され、最大では「16Base」2048×3072ピクセル。印刷物の品質サイズに換算すると大体A4弱程度のものです。プロ用とされたサービスでは、更に大きな4096×6144ピクセルの、デジカメ風に言うと2500万画素程度のファイルが追加されました。

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