Office Thelemitcs

STUDY

‹ 自由研究室

| 自由研究室 |
お天気マークの種類と見方

増えるお天気マークの種類

精度が高まる予報

少し、ややこしい話に聞こえてしまったかもしれませんが、要は「予報期間」が長いほど、大まかな予報しか出せないということです。大まかな予報なので、「太陽」「雲」「傘」「雪だるま」程度のイラストを、お天気マークとして組み合わせれば事足りていました。注意喚起など情報が不足する場合は、予報文(例えば「ところにより、にわか雨」など)で補えば良かったわけです。

週間天気予報のような1日毎の大まかな予報と合わせて、現在は、地域を細かく分け、予報期間も3時間毎、1時間毎として、精度の高い予報が発表されています。
そうすると、お天気マーク不足という問題が発生します。「太陽」「雲」「傘」「雪だるま」だけでは足りません。
晴れだからといって、夜中に「太陽」のイラストを使うのもおかしくなります。2時間後に雷雨が発生する可能性が高いと分かっていれば、「傘」のイラストだけでなく注意喚起も必要になるでしょう。 このような理由で、新たなお天気マークが次々と生まれているようです。

夜間の「晴れ」マークは…

ご想像の通り、夜間の「晴れ」マークは月、だけでなく星でも表現されます。

  • 夜の晴れの天気マーク01
  • 夜の晴れの天気マーク02
  • 夜の晴れの天気マーク03

月のイラストの方が分かりやすそうなのに、なぜ星を使うのか。放送局N社の天気予報からです。もし、「月は満ち欠けがあって新月には見えなくなってしまうから」という深い理由があって星を採用したのなら、そのアイデアには感心してしまいますが、さてその本意は?

雲の影に三日月が出ているお天気マークもあります。
これは、アメリカのA社スマホのお天気アプリに表示されるお天気マークです。
これまで見てきた日本的お天気マークの原則では、雲が手前で、背景に月が小さく描かれているので「曇り一時晴れ」となるのですが、「曇り」を表しているそうです。
アプリの使用中は、スマホの画面も夜の背景になってますし、時刻も表示されているので、「夜」であることを、誤解を招きそうな「月」で表す必要はあったのかな、という気がします。

「雷雨」のお天気マーク

「雷」の表現は、「雷」マークを確認できた4社、全てで「稲妻」のイラストでした。ただ、「傘+稲妻」または「雲+稲妻」の2パターンがあります。

  • 雷雨の天気マーク01
  • 雷雨の天気マーク02
  • 雷雨の天気マーク03

「雲+稲妻」は、これもA社のお天気アプリですが、これだと、どこか遠くでゴロゴロ雷の音が聞こえる程度という印象を与えかねないので、雨の表現がどこかに欲しかったな、と思いました。
「雲+稲妻」を違う意味で使っている事業者もあります。「晴れのち曇り(稲妻付き)」というお天気マークがありますが、これは「晴れのち雷雨の可能性のある曇り」の意だそうです。それなら分かりやすいです。この事業者も「雷を伴う雨」の場合は、「傘+稲妻」を使っていました。

「霙(みぞれ)」のお天気マーク

ニッチなお天気マークの話に入ってきました。

  • 霙(みぞれ)の天気マーク01
  • 霙(みぞれ)の天気マーク02
  • 霙(みぞれ)の天気マーク03

東京では、本物も、このお天気マークも、その漢字でさえも、めったにお目にかかれない「霙(みぞれ)」です。「霙」の定義は辞書によると、「雪が空中で解けかけて雨まじりに降るもの」ということです。「雪だるま+小さな傘」マークは何だろうと思っていましたが、「霙」の説明を読むと「なるほど」という感じです。
各社とも、何かのロゴにも使えそうな、かわいいマークができています。

警報級のお天気マーク

  • 暴風雨の天気マーク
  • 暴風雪の天気マーク
  • 猛暑の天気マーク

傘や雪だるまが斜めに傾いています。これは、ただの大雨、大雪ではありません。 雨に風が加わって「暴風雨」「暴風雪」のマークです。「暴風雨」では、傘がめくれ上がっているイラストを使っている事業者もありました。
調べたところ、気象庁では「暴風雪」という言葉を使わず「風雪強い」と表現するようでした。

ギラギラの太陽、マークの説明は必要はないかもしれません。再び登場、WN社の作品「猛暑」マークです。「気温が体温くらいか、それ以上に上がり、熱中症の危険性が高まるほどの、厳しい暑さになります。」との説明がありました。
気象庁によれば、「最高気温が35℃以上の日を猛暑日、30℃以上の日を真夏日」と呼ぶそうです。 昨今の夏は、命の危険があるほど気温が上がりますから、晴れマークとは別に、一目で危険そうな雰囲気が伝わる、こうした警報級の特別マークが、今後は更に必要になりそうです。

おわりに

色々と見てきましたが、あるテレビ局では67種類ものお天気マーク使い分けているとのこと、まだまだ様々な種類があります。

ここでは全てを紹介しきれませんでしたが、お天気マークの意味や発表者の意図を想像しながら天気予報を見てみると、興味深く、意外に楽しく、そしてシンボリックでシンプルな「お天気マーク」から、いつもより正確で多くの情報を得られるかもしれません。

「お天気マーク」の研究、今回はここまでです。
レアなお天気マークが表示されたら、スクショッかな。

関連研究室