Le chemin de la croix
Rocamadour, Lot, Midi-Pyrénées
France
岩山の斜面に家々が建ち並び、頂上付近には城と修道院が建てられている町の姿が、岩から生えているようにも見えるロカマドゥール(Rocamadour)。
地上から崖の中腹にある町に行くためには幾つかのルートがあるが、山をジグザグに登るこのルートには、それぞれの曲がり角に祠(ほこら)のようなものがある。この坂道は「十字架の道(Le chemin de la croix)」と呼ばれ、キリストが十字架を背負い、磔(はりつけ)にされるまでの道中と息絶えるまでの受難が、順を追いながら14の祠にレリーフとして収められている。恐らく、この山道を、磔場があったとされるゴルゴダの丘と見立てているのだと思う。
その重々しいストーリーとは正反対に、訪れた日は、緑の眩しい穏やかな1日だった。