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なぜ茶室の戸は閉められなければならなかったのか
第2章 禅とは何か

なぜ茶室の戸は閉められなければならなかったのか
第2章ー禅とは何かー

庭石

目次/なぜ茶室の戸は閉められなければならなかったのか

※第3章以降は順次公開予定

仏教に関しては、学校で歴史を学んだ程度、座禅の経験もないごく一般人なので、とても難しそうなテーマです。「禅」と言えば…座禅を組んで修行中の若いお坊さんたちが、警策(きょうさく/けいさく)と呼ばれる木の板で肩をパチーンと叩かれるシーンとか、学生時代に京都で過ごしたこともあって、龍安寺の石庭くらいしか思い浮かびません。
しかし、茶の湯を調べるほどに「禅」という言葉が必ず付いてまわります。禅とは何なのか、茶の湯を語るのに避けては通れない道のようです。

禅の歴史

禅とは、歴史的に要約すると、インド出身で中国に渡った菩提達磨(ぼだいだるま)という5世紀後半から6世紀前半の僧侶を祖とし、座禅を基本的な修行とする仏教の一派、とされているようです。達磨とは、受験などで一度はお世話になった人も多いと思いますが、願いが叶うと目を入れる、いわゆるあの「だるまさん」です。そう言われてみると、日本人離れした濃い顔つきに納得です。その達磨が壁に向かい9年間座禅を続けたのち、手足が腐ってしまったという故事に因み、達磨の座禅姿を七転び八起き(ななころびやおき)の象徴として置物とした、と言われています。

その後、中国の禅宗は五家(臨済宗、潙仰宗、曹洞宗,雲門宗,法眼宗)に分かれ、更に臨済宗から分かれた2派を加え五家七宗(ごけしちしゅう)と呼ばれるようになります。日本には鎌倉時代に、栄西(えいさい/ようさい)により臨済宗(りんざいしゅう)が、道元(どうげん)により曹洞宗(そうとうしゅう)が伝えられました。

宗教としての禅

先ずは、禅についていくつか辞書の説明を拾ってみました。

  • 「古くからインドで行われる修行方法で、精神を一つの対象に集中し、その真の姿を知ろうとすること。静慮(じょうりょ)。禅定(ぜんじょう)。(大辞林)」
  • 「(仏)精神を統一し,無我の境地に入ること。(デイリーコンサイス国語辞典)」
  • 「全ての人が例外なく自分自身の内面に本来備えている仏性を再発見するために、坐禅と呼ぶ禅定の修行を継続する中で、仏教的真理に直に接する体験を経ることを手段とし、その経験に基づいて新たな価値観を開拓することを目指す。(Wikipedia)」

入門者にとっては、何度読み返しても、分かったような分からないような…というより、使われている単語の意味が分からないので、これでは殆んど分かりません。そこで、いくつか言葉を取り上げて意味を考えてみたいと思います。

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